頭師 岡村洋一
人形に命宿らす職人技
人形問屋時代「頭師」の仕事ぶりに魅せられ弟子入り以後、頭師一筋50年。
江戸時代より伝わる伝統の桐塑頭(とうそがしら)の技法を取り入れている全国でも数少ない職人です。
30以上の工程を要し、手間と技術が求められます。
平成5年 千葉県伝統的工芸品に指定
平成17年 千葉県卓越技能者(現代の名工)に指定
伝統的な人形作りは完全な分業制。頭師を中心に、衣装を胴体に巻き付ける「着付師」、手足を作る「手足師」などのほか、ひな祭りの段飾りになると、小物や屏風(びょうぶ)作りの専門家も携わることになり、その手間とかかわる職人の多さから「人形百手」とも言われる。